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ODA tracker (3)

多国間援助に関する分析

下記をクリックすると該当グラフへ移動します。

Vol3_image

【グラフの見方】

本グラフは、2011年からのOECD*1開発援助委員会(DAC*2)加盟国における政府開発資金(ODA)の中でも、多国間援助に着目しました。多国間援助には、多国間機関経由の拠出(Contributions through Multilateral system)と多国間機関向け拠出(Core Contribution to Multilateral system)があります。多国間機関経由の拠出は、ドナーによる用途を指定した寄附金です。多国間機関向け拠出は、その援助機関によって用途が決められ、その援助機関の運営費やその援助機関が主体となって行われるプログラムへの拠出です。本グラフは、多国間機関経由の拠出と多国間機関向けの拠出の相対的支出割合を可視化しています。タブを切り替えることで、ドナー名や多国間機関が選択できます。バブルの大きさは、多国間機関経由の拠出と多国間機関向けの拠出の合計を表します。バブルにカーソルを合わせると、多国間機関経由の拠出と多国間機関向けの拠出の金額、多国間機関経由の拠出において保健分野拠出がどの程度を占めているのか(DHA割合)がわかります。

 

参考文献:OECD Funding to the multilateral development system

*1:OECD  https://www.oecd.org/about/
Organisation for Economic Co-operation and Development(OECD:経済協力開発機構)とは、ヨーロッパ諸国を中心に日米等を含めた38か国が加盟する国際機関です。国際マクロ経済動向、貿易、開発援助等といった分野について加盟国間の分析・検討を行っています。
*2:DAC     https://www.oecd.org/dac/development-assistance-committee/
Development Assistance Committee(DAC:開発援助委員会)とは、OECD加盟メンバー(29か国と欧州連合)による開発援助について議論する委員会です。

グラフの見方:詳細説明


Vol3_ABC

【グラフの見方:詳細説明】

A:【単年比較グラフ】か【年次推移グラフ】かを選択できます。

vol3_specific year vol3_time trend_1


B-1
: 拠出国の表示方法は、3種類【全ドナー名表示】【G7以外の国をその他として表示】【G7のみ】から選択できます。

B-2:

B-1で【全ドナー国名表示】を選んだ場合、表示したい国を29か国から選ぶことができます。すべてを表示させるとデータが見にくくなるため、見たい国/団体に絞って表示することをお勧めします。

B-1で【G7以外の国をその他として表示】を選ぶと、G7の7か国とその他DAC加盟国(22か国のデータ)からデータを選べます。

B-1で【G7のみ】を選ぶと、G7の7か国が表示されます。

【使用方法例:単年比較グラフで、【G7のみ】で表示させる。】
解釈:下記のグラフは2020年におけるG7における、全多国間機関への拠出(多国間機関経由の拠出と多国間機関向け拠出の合計)を示している。バブルの大きさで見ると、米国、ドイツ、英国が大きくなっており、これらの国々における全多国間機関への拠出がG7の中では相対的に大きいことがわかる。また、日本は相対的に多国間機関経由の拠出と比較すると、多国間機関向け拠出の割合が大きいことがわかる。

Vol3_specific year_g7

C-1 :多国機関表示方法では、まず【多国間機関(大分類)】を選択できます。、【多国間機関(小分類)】から選択したい多国機関を指定できます。

C-2:

C-1で【すべて】を選ぶと、C-2で18種類の多国間機関が選択できます。

C-1で【多国間機関(大分類)】で「国際機関」を選ぶと、C-2で9種類の国際機関が選択できます。

C-1で【多国間機関(大分類)】で「開発銀行」を選ぶと、C-2で5種類の国際機関が選択できます。

C-1で【多国間機関(大分類)】で「欧州連合」を選ぶと、C-2で欧州連合のみが選択できます。

C-1で【多国間機関(大分類)】で「その他の多国間援助機関」を選ぶと、C-2で3種類の多国間援助機関が選択できます。

C-2: 【すべて】を選ぶと、C-1で選んだ機関のすべての合計が表示されます。

【使用方法例:年次推移グラフで、C-1【国連機関】でC-2【WHO】を選ぶ】
解釈:ドイツが近年急速にWHO経由での拠出を増額していることがわかる。それに対して、日本はWHO向け拠出のみで、ほとんどWHOを経由したイヤマーク拠出は少なく、年による増減はほとんどないことがわかる。
Vol3_timetrend_who

 


イメージ図のダウンロード

選択したデータをダウンロードすることができます。
Vol3_download_button

画面右上にありますダウンロードボタンを押していただき、「image」を選択します。
Vol3_download_view

 

グラフ作成方法

本データは、OECDが公表しているCreditor Reporting System(CRS)に掲載データをもとにしています。

CRSは、開発援助委員会(DAC)加盟国が拠出している援助プロジェクトやプログラムに基づいて、どの程度の金額の援助がどのような目的に使われたのかをデータベース化したものです。

1. CRSデータベースからデータをダウンロードしました。
2. DAC加盟国のデータベースにおいて、多国間機関の経由拠出と多国間機関への拠出を統合しました。
3. 相対的割合が可視化できるように、縦軸と横軸の単位を調整しました。
4. Tableauというデータ可視化ツールを用いてグラフ化しました。

注釈

※ここでは、多国間機関経由の拠出において保健分野拠出がどの程度を占めているのか(DHA割合)は全セクター中のセクターコード12000番台(保健)と13000番台(人口政策、リプロダクティブヘルス)を含めました。

ドナー国(Excel:11KB)、 経由組織(Excel:36K)のコード分類については、CRSのコード表をもとにしています。

※CRSデータベース上の拠出金額は「米ドル」で表示されている。当該年のOECD換算レートを使って日本円に換算しています。

本グラフの使用について

※本グラフは、下記の通りのデータ元をお示しいただき、自由にご使用ください。
©2022 保健分野における、新型コロナウイルス感染症や、三大感染症等に関する国際機関への我が国からの戦略的・効果的な資金拠出と関与に資する研究(https://oda.ncgm.go.jp/index.html)